1.はじめに
Appleは、開発者向けイベント「WWDC 2025」で、新たなデザインプラットフォーム「Liquid Glass」を発表。
本記事の目的:Storyboard で作った UITabBarController を Xcode 16 → Xcode 26 でビルドし直し、UI がどう変わるかをスクショで比較する。
2.“Liquid Glass” とは
透過素材・環境色反射・奥行きアニメが特徴の新マテリアル。
UITabBar / UINavigationBar など標準コンポーネントが自動で置き換わる。
3.検証環境
項目 | Xcode 16 | Xcode 26 (β) |
---|---|---|
macOS | 15.5 (Sonoma) | 15.5 (Sonoma) |
SDK | iOS 18.2 | iOS 26.0 (β) |
サンプル | Storyboard “Tabbed App” テンプレ | 既存 .xcodeproj を開くだけ |
※端末は iPhone 16 Pro(Max) / iOS 26 Developer Beta を使用。
4.プロジェクト作成手順(Xcode 16)






5.同じソースを Xcode 26 でビルド

タブメニューの部分がLiquid Glassになっている


- 背景が半透明で環境色を反射。
- アイコン&ラベルが立体的ハイライトに。
- タブバーの高さが動的に変化。
6.Before / After 詳細比較
観点 | Xcode 16 ビルド | Xcode 26 ビルド | 補足 |
---|---|---|---|
背景 | 黄色 | 半透明+環境色反射 | 新 LiquidGlassMaterial 自動適用 |
高さ | 49 pt 固定 | ~53 pt(端末・モードで変動) | SafeArea が拡張 |
アクティブ表示 | TintColor 塗りつぶし | 立体ハイライト | Depth 表現 |
7.既存アプリへの影響と対策
コード修正ゼロでも新デザインに更新されるが、次回以降のBeta版で旧デザインを適用可能になるのでは?と思います。
- カスタム SafeArea・背景画像がずれる
- ツールバー/キーボード隠しタブバーの高さ計算が変わる
8.まとめ
Storyboard でも 再ビルドだけで “Liquid Glass” が適用される。
カスタム SafeArea と高さ変化に要注意。
商用アプリは β期間に全画面動作を確認する必要があります。
9.参考リンク
Apple Developer Video “Meet Liquid Glass”
Documentation “Adopting Liquid Glass in UIKit”
WWDC25 セッション “Design for Depth and Vitality”